動物園や水族館に行く人々の動機はさまざまであり、そこで出会える生き物に癒しや生態の謎を知る楽しみを見いだす。アドベンチャーワールドのパンダたちは人気が高く、特に2020年に生まれた浜楓は活発でよく遊ぶ。パンダの繁殖は成功し、20頭のパンダが誕生している。竹を食べ、かわいいしぐさで人々を楽しませるパンダたちは、日々の世話と竹の調達にスタッフが注力している。アドベンチャーワールドを訪れると、パンダたちの愛らしい姿と力強さに触れることができる。
かわいいから、癒されるから、生態の謎を知るからなど、動物園や水族館に行く動機は人それぞれ。 出会える「生きもの」を詳しく紹介します。
[Panda gigante]
学名:Ailuropoda melanoleuca
分類: 哺乳綱、食肉目、ジャイアントパンダ科
体長:140-160cm
特徴:中国の四川省、陝西省、甘粛省の高地に生息しており、野生では約1,800頭が生息しています。 竹が主食で、大人の体重は100kgを超えることもあります。
1994年、観光地として知られる和歌県白浜市のアドベンチャーワールドに中国から2頭のジャイアントパンダ(以下、パンダ)がやって来た。 その後30年間で20頭のパンダが飼育され、17頭が生まれました。ここで生まれたパンダはすべて名前に「白浜」の字が入っており、アドベンチャーワールドのパンダの家族は「浜ファミリー」と呼ばれています。 中国以外の繁殖センターでこの種の繁殖が行われた例はこれまでにない。
現在、アドベンチャーワールドには母親の「らうひん」と娘の「ゆいひん」「さいひん」「ふうひん」の4頭が暮らしている。 良浜さんと永明さん(2023年に中国へ移住予定)には10匹の子犬が生まれた。 アドベンチャーワールドのパンダはなぜこれほどたくさんの赤ちゃんを産むことができて幸運なのでしょうか? 飼育スタッフの中谷有香さんに聞きました。
「オスとメスの相性がよかったのだろう。パンダは発情期が短く、相性が合わないと見向きもしない。それに白浜の温暖な気候、そして何より中国の支援もあった」生殖に関する共同研究を行っていることはその通りだと思います。
パンダは野生動物に属します。
4頭のパンダは園内「パンダラブ」(由比浜、楓浜)と飼育センター(両浜、才浜)の2カ所で暮らしている。 朝10時の開園と同時に、両施設にゲスト(来場者)が続々と集まり始める。
パンダラブにはガラスがないので、かわいいパンダのしぐさを眺めたり、竹でカサカサ音を聞くことができます。 屋内飼育センターではガラス越しにパンダと対面しますが、間近でパンダの行動を観察することができます。 目の前を歩くパンダは想像していたよりもずっと大きくて迫力がありました。
「パンダはライオンと同じ動物のグループに属します。彼らは飼育スタッフに執着せず、通常は柵で隔離されています。」 (中谷さん)
彼らは起きている間に竹を食べ、満腹になると眠ります。 パンダの日課は、食べて寝ることです。
ふうひん女、3歳。
4匹のパンダたちは、のんびりと過ごしています。 時折、足を前に広げて竹をかじる「パンダ座り」をするのですが、その仕草のひとつひとつがとても愛らしく、ゲストの間で話題を呼びました。
「年間パスポート(※発行日から1年間、登録者のみが利用できるチケット。大人1万8,700円)を使って東京から来るゲストもいる」(広報部 北村明日香さん)うなずける。
飼育スタッフはパンダにとって最も快適な環境を作り、日々の変化に細心の注意を払い、健康管理に努めています。 中谷さんに飼育の大変さを聞いた。
「竹は食品として安全。 パンダは1日に15~20kgの竹を食べますが、自分の好きな竹だけを食べるため、与えた量の約半分を残してしまいます。 多くても1日に4~5回竹を食べます。 「私たちはそれらを交換する必要があります。これが私たちと他の動物との違いです。そのため、私たちはパンダが好む大量の竹を京都や大阪などから週に2回持ってきています。」
パンダは起きている間に竹を食べ、満足したら眠りに就きます。 夜目が覚めたら竹を食べてまた寝ます。 食べて寝るのがパンダの日課とも言えます。
「十分な量の竹が用意されているので、スタッフが夜など不在のときでも竹を食べることができます。スタッフが出勤する前に起きて食べることもあります。」
見た目とのギャップ
中谷さんは「パンダを実際に見ると、そのかわいらしさだけでなく、その力強さや貪欲な食欲など、新たな印象を持っていただけると思います」と話す。
パンダほどアニメなどでイメージが固定されている動物はありません。 実際に自分の目で見ると、それは巨大で珍獣です。 しかし、白黒独特の動きを見ると、思わず「かわいい」と声を上げてしまうのは事実だ。
彩浜の女性、5歳。
ゆいひん メス、7歳。
良浜 女性 23歳
アドベンチャーワールド
和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2399
電話:0570・06・4481
営業時間:午前10時~午後5時(夜間特別営業、ハイシーズンは営業時間が変更となる場合がございます)
定休日:不定休
参加費:5,300円
交通:JR白浜駅からバスで約10分、アドベンチャーワールド下車南紀白浜空港からバスで約5分、アドベンチャーワールド下車。
取材・文:宇野正樹 写真:小林よしひろ 写真提供:アドベンチャーワールド
※この記事は『サライ』2024年5月号より転載しています。
.custom-hover-1155233 a { 遷移: すべて .2; ボーダー: 2px ソリッド #fcb900; .custom-hover-1155233 a:hover {背景色: #fff; }