精神科医の和田秀樹氏は、60歳以上の人々が元気でいられるようにするための方法を紹介した新刊『60歳からは元気になれる』を出版。前頭葉を活性化することが若々しく見える秘訣であり、新しいことに挑戦することが重要。他の提案には、図書館で児童書を読むことや、ファッションに今のトレンドを取り入れることが挙げられている。また、年を重ねたら自分を甘えることを恥じないようにするアドバイスもしている。和田秀樹氏は精神科医として30年以上の経験があり、高齢者医療を専門とする。
長年、高齢者の治療と観察に取り組み、10年以上抗加齢医学に取り組んできた精神科医の和田秀樹氏は、最新刊『60歳からは元気になれる』(日本文芸社)を出版し、こう語る。毎日楽しみにしています。」 本書は、「健康的な生活を送る人はいつまでも健康でいられる」をコンセプトに、「老けないためのいくつかの方法」を紹介しています。 ‘ 365 日形式。
和田医師は、60歳以上の女性は「遠慮している人よりも、自由に楽しんでいる人のほうがエネルギーがある」と話す。 さらに若く見える秘訣は「脳の前頭葉を活性化する」こと。 新しいことに挑戦し、初体験の興奮が前頭葉を刺激すると、やる気が増し、見た目や思考も若返ると言われています。 すると前頭葉が活発になり、再び前頭葉が刺激されるという好循環が生まれます。
365のモチベーションと教材は、前頭葉に働きかける「タブーを作らず挑戦する」「他人を気にしない」「心と体に正直になる」という3つのテーマをベースにしています。 「前頭葉を活性化する生きた事典」としてもお使いいただけます。 今回は、かまってもらえない生き方のヒントをご紹介したいと思います。 これからのあなたの人生は、よりポジティブで豊かなものになるでしょう。
文/和田秀樹
図書館で児童書を読みましょう。
図書館に行っても、興味のあるコーナーには行かないでしょう。 もしそうなら、これはチャンスです。 児童書コーナーを覗いてみましょう。 児童書コーナーによく行く人は、普段行かないコーナーもチェックしてみましょう。 懐かしい本や今の子どもたちに人気の本、子どもたちにおすすめの本について聞いてみるのもいいかもしれません。 きっとリフレッシュできるはずです.
ファッションに「今」を取り入れてみませんか?
ファッションは私の一部です。 あなたの個性、自己主張、気分を表現してください。 逆に、ファッションに影響を受ける瞬間は確かにあります。トレンドのカラーや服装を取り入れてみたらどうでしょうか?
お願いします。 若くなったように感じたり、顔が明るくなったら、成功です。 気分がよくない場合は、服装を変えてみてください。 少しでも新しい発見があれば、結果は良いと思います。
辛い時は隠さないで優しくしてね
年齢を重ねると、できないことが増えてきます。 どんなに頑張っても、避けられない出来事に直面することもあります。 そんなときはどうしますか? 60歳になって初めて、自分の力でベストを尽くすことができました。 70歳になったら、素直に甘えてください。 年をとったからといって、何も恥ずかしいことはありません。
私たちは幼い頃から、他人に迷惑をかけてはいけないと教えられてきました。 そのためか、真面目な人ほど、甘えられることへのハードルが高くなる傾向があります。 ですから、60歳を超えたら、甘えることに対する障害を徐々に減らしていきましょう。周囲の人と相談することでコミュニケーションが生まれます。「ここまでは自分一人でできるけど、これ以上は助けが必要だ」と自分を客観的に見ることができます。 あなたの周りの人たちも、困ったときにあなたを助けやすくなります。
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60歳から、もっと若々しく、もっと自分らしくなれる。
和田秀樹著
日本文芸社 1,760円
和田秀樹
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。 精神科医。
東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神科大学院国際フェローを経て、専門総合病院である悠風会病院精神科に勤務。現在、和田秀樹心とからだクリニック院長。 高齢者医療を専門とする精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療に尽力。 主な著書にベストセラー『80歳の壁』(幻冬舎新書)、『老いの尊厳』(PHP新書)、『70歳は老いの分かれ道』(思想社)など。