通販で待ち望んでいた荷物が届かず、ツイッターで愚痴をこぼす人もいるかもしれません。しかし、その荷物が届かない理由は罠かもしれず物語が始まる。小説版『気がつけば地獄』の結末や荷物の中身、ラストのその後を探る記事があります。小説と漫画版での違いも検証。小説の結末では、不倫相手が浮気相手と判明し、衝撃的なラストが描かれる。荷物の中身は未明だが、麻薬や拳銃の可能性も考慮される。ラストのその後は家庭の崩壊を予感させる展開。気になる点を解説。
心待ちにしていた通販が届かない!
荷物が届かない、最悪!とツイッターにつぶやく人もいるかもしれません。
でも、実は届かない荷物をツイッターでつぶやかせて、あなたのアカウントを特定するための罠かもしれません…。
そんな罠から物語が始まるコミックエッセイの『気がつけば地獄』には元ネタの小説版があります。
この記事では、『気がつけば地獄』の小説の結末のネタバレ、荷物の中身やラストのその後を調査していきます。
ネタバレだけでなく、漫画版と小説版での結末や荷物の中身、ラストのその後などの違いも見ていきます。
漫画との違いが気になるけど、小説を読むのは苦手だなと思う人には特におすすめです。
是非ご覧ください!
気がつけば地獄の小説の結末をネタバレ!
『気がつけば地獄』岡部えつ
ネットで購入した高級美顔器が誤配。仕組んだのは夫の浮気相手だった。それをきっかけにSNSでつながった二人。偽りの友情。そして、気がつけば地獄😱
タイトルに惹かれて気がつけば読んでました(笑)
匿名のつもりで身バレしてるって、これだけでも地獄ですね😅#読了 pic.twitter.com/IR5xrdhTKF— 読々ハムスター@読書垢 (@dokudokuhamster) May 26, 2022
「祐一」と今まで衝突を避けていた紗衣とは思えない恐ろしい声が出ます。
祐一は膝から崩れ落ちますが、同時に家庭崩壊を暗に感じさせるラストシーン。
結末で恐ろしい声を放つのはなぜか、ネタバレしていきます!
『気がつけば地獄』はオチが分かってしまうと面白さが半減してしまいます。
それでもいいよという方は是非ご覧ください。
紗衣、夏希と会う
紗衣は、商店街のイベントに思いつきで、ナナ(夏希)を誘いました。
ママ友を誘おうと考えていましたが、ナナとやりとりしていくうちに誘ってみようかと考えるようになりました。
今まで会ったこともなく、しかもイベントは二日後なので、十中八九断られると思っていたのに、ナナはOKします。
当日ナナに出会った紗衣は、幼い顔立ちながら大人の女を思わせる装いに魅力的だと感じました。
紗衣の事件解決を祝って乾杯をした二人は、談笑していましたが、話題は次第に浮気中の旦那の話になっていきます。
ナナは、旦那が家庭を破壊しない限り、黙っていることについて聞きます。
家族を形づくっている輪郭を消してしまうことが、家族を壊すことだと紗衣は話し、輪郭を消さない限り行動しないと決めたのでした。
しかし、篠田を素敵だなと思ったのでは?とナナは話し、紗衣が輪郭を壊してしまう可能性があるのでは?と言います。
誰かを素敵だなと感じただけで壊してしまうことになるのかなと、紗衣は答えました。
ナナは、篠田が紗衣のことを素敵だなと考えているかもしれないと言います。
自分は既婚者で子供もいると壁をつくっていて、篠田もそれを知っているため、ありえないと答えます。
それを聞いて、独身と嘘をついて口説く男性も多いとナナは言います。
そういう男性は、奥さんやナナちゃんのことをどちらも傷つけても構わない、誰も愛していないのでは?と紗衣が答えます。
誰も愛せていないという言葉が、祐一の今までの行動の全てを説明しているようであり、ナナはついそういう男性とお付き合いしてしまったと話し出してしまいます。
語りだしたナナは、言葉も涙も止められません。
紗衣は、その男性は私が呪ってあげる、天罰が下るよ、ナナちゃんみたいな人を傷つけるなんて許せないと本気で怒ってくれていました。
ナナを気遣いながら、二人は最後に紗衣のパート先のお店に向かいました。
そして、帰宅途中、ナナは駅で祐一と出会います。
一人で家で待つ気にもなれず、気を紛らわすため祐一は同僚と飲んでいたのです
誰かに見られたらまずいと感じたのか、祐一は辺りを見まわします。
ナナが恥ずかしくて目をそらすと、祐一はそのまま通り過ぎてしまいます。
その態度に腹を立てたナナは、紗衣のパート先のお店で写真を撮ろうと言われ、うかつだと思っていましたが、もうばれてしまえばいいという心境になっていました。
ナナと別れて、家に帰った紗衣に、祐一が今日誰と会っていた、相手は男性かと聞いてきたのです。
紗衣は、隠れてツイッターを使っていたこと、ツイッターで知り合ったナナと会っていたことを正直に伝えました。
写真をみますかと?と聞くと、一度凝視してから、祐一はいいと答えます。
そこで話は終わりと思いきや、他にも隠し事があるだろうとさらに聞いてくるのです。
祐一は、クローゼットの奥にある美顔器を偶然見つけていました。
どうしてこそこそ隠していたのかと問い詰められますが、紗衣は下らないと非難されるからと答えます。
もうこれからは我慢することをやめたの、理由はわかるよね?と伝え、紗衣は部屋から出ていきます。
小説の結末をネタバレ!
小説の結末をネタバレしていきます!
祐一は、紗衣が浮気に気づいていることを確信し、夏希にしばらく会えないとメールします。
会うことができないことを悲しむことに疲れたのか、涙も出ない夏希。
会えないことを同意した返信と一緒に、就職のことは困っているので、力を貸してくれると助かりますと丁寧に頼みます。
その後、祐一が取引先の広告代理店に薦めてくれたおかげで、夏希はそこに入社、念願の転職を成功させました。
入社の報告をすると、祐一からはおめでとうと一言だけ返信があり、紗衣からは転職祝いをしようと誘われました。
実は転職祝いは口実で、数日前に夏希が婚約解消したことをツイッターに投稿していたため、紗衣は慰めるために誘ったのでした。
お互いの近況報告をし合い、夏希が婚約解消したのに表情が明るいことに紗衣は安堵しました。
紗衣は夫が早く帰ってくるようになり、家族の関係が修復していることを伝えましたが、浮気を我慢しているだけかもしれないので、家族輪郭を守ると決めたが、夏希と違い、表情は明るいとは言えませんでした。
紗衣と別れた後、夏希は祐一との思い出のフレンチレストランの前で、祐一の連絡先、ツイッターのアカウント、そして登録したばかりの紗衣lineを削除し、祐一や紗衣と会わないことを決めます。
紗衣とは違う出会い方ができたらよかったなと名残惜しそうにしながら、新しい道を進むことを決めます。
後日、紗衣は突然連絡できなくなってしまった夏希のことを心配します。
以前、夏希と一緒に写ったスマホのツーショット写真を見返しながら、なぜ連絡手段を断ったのか、なにがあったのか、彼女のことを考えます。
突然背後で呻きともえずきともとれる声をあげます。
振り返ると祐一が顔が青くなって、唇が震えていました。
どうしたのかと祐一の視線の先を追うと、そこにはスマホの写真がsる
ことに気づきました。
呻き声をあげる祐一。
その様子を見た紗衣は、夏希とのやりとりやいつかの祐一安石鹸のにおいなど色々なことが思い出され、夏希の恋人「Y」が祐一のことだったと分かってしまい、同時に祐一の浮気相手がナナだったことに気づいてしまうのです。
「祐一」と紗衣自身も驚くほどの恫喝の声を向け、祐一が膝から崩れ落ちるところで物語は終わりを迎えます。
小説版と漫画版の違い
小説版と漫画版で物語の全体の内容や終わり方に違いはありません。
ただやはり小説版の方が紗衣達の細かい心理描写があったり、漫画とは違った説明もあるので、より深く物語を味わえます。
例えば、夏希がナナとして紗衣と会っていたときに「篠田を好きになったのでは?」と聞かれるシーンがあります。
漫画版では意外なことを言われ、驚いたと言いながら冷静な反応をしており、夏希より年上の風格みたいなものがありました。
しかし、小説では両手で赤くなった耳を隠したりと実はかなり動揺していそうなようにも見えます。
漫画版を読んだ方も小説版で意外な発見があると思うのでオススメです。
ラストシーンも祐一の膝から崩れた様が、紗衣には家庭が崩壊していく音に感じ取っていますが、漫画版ではそれを紗衣の後ろ姿と崩れた祐一を囲む壊れた家具たちで描写されているのです。