中国のセメントメーカー、中国天瑞集団水泥が香港株式市場で売買停止となり、株価が急落した。同社の株価は99%安の約0.05香港ドルで終了し、時価総額は27億3200万円に減少した。株価急落の間には、約2億8100万株が売買され、8000万株余りが引け直前の数分間で取引された。この事態は、中国企業の株式保有集中リスクや資金調達慣行の問題を浮き彫りにし、中国の住宅危機による不動産業者や建設会社へのストレスが高まっていることも背景にある。
中国のセメントメーカーである中国天瑞集団水泥が、香港株式市場での売買停止により注目を集めています。同社の株価は急落し、時価総額のほぼ全てを失いました。
香港取引所によると、中国天瑞集団水泥の香港上場株の取引は10日午前9時から停止されており、内部情報が公表されるまで停止される予定です。
同社の株価は9日に99%下落し、約0.05香港ドルで終了しました。時価総額は約1億4100万香港ドル(約27億3200万円)に減少しました。この間、浮動株の約1/3にあたる約2億8100万株が売買され、そのうち8000万株以上が引け前の数分に取引されました。
中国企業の株式保有集中や株式を債務の担保にする資金調達慣行によるリスクが再認識される中、天瑞株価の急落は注目を集めています。また、中国の住宅危機に伴い、国内の不動産開発業者や建設会社のストレスも高まっています。
fa-calendar2024年4月10日 15:45 JST
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