母・東三条院順子は息子の一条天皇に必死に訴える。 一条天皇は中宮貞子の兄・藤原伊集を関白に据えようとする。順子は天皇の寝室に現れ、道長に自分のものになるよう頼む。後継者争いの中、若き藤原道隆の就任が注目される。母親の意向が重要視され、女性の影響力があらわになる。このエピソードから源平合戦との関連考察も始まり、歴史系図の面白さが浮かび上がる。涙ながらの懇願が鎌倉幕府の存続にも影響を与えた可能性についても考察が進む。
ライターI(以下、I):『光る君へ』第18話では、井浦新演じる関白・藤原道隆と玉置玲央演じる道兼が相次いで亡くなりました。 一条天皇(塩野瑛久)は、大好きな中宮貞子(高畑充希)の兄・藤原伊集(三浦翔平)を関白に据えようとする。
編集者A(以下A):イシュさんは当時22歳でした。 藤原氏の摂関・関白就任時の年齢は40~60歳が多かった中、彼は若すぎた。 相手の道長は30歳という前代未聞の後継者争いとなった。
I:一条天皇が想いを寄せていたのは道隆の息子・以秀だったのですが、一条天皇の実母と道長の姉・東三条院順子(演:吉田羊)が天皇の寝室に乗り込み、泣き崩れました。 彼は道長に自分のものになるよう頼んだ。 後継。
A:史上初の女性の家ということで、皇后に近い立場にあった順子さんの意向を無視することはできなかったと思いますが、彼女が「」という思いを持っていたことも重要でした。お母さんの声』 終わりました。
I:確かに「母は強いな」と感じました。 晶子は歴史書にも「大鏡」として記されており、貴族社会のトップの人事に強い影響力を持っていた。
A: あのシーンを見て、約160年後の源平合戦を思い出しました。 平治の乱(1159年)で敗れた源義朝の息子たちの処分についての内容です。 13歳の頼朝は、平清盛の継母である池禅尼から、今は亡き家盛に似ているとして頼朝の助命を清盛に懇願し、その結果、頼朝は伊豆に流されることになった。
I: もしあの時処刑が行われていたら、鎌倉幕府は存在しなかったでしょう。
A:これも継母ですが、母の声が強かったからだと思います。 ちなみに池禅尼は『光る君へ』にも登場する藤原隆家(演:竜星涼)の子孫です。
I: 歴史系図って本当に面白いですね。
A:ところで、源義経と平泉藤原氏とのつながりには、藤原隆家の子孫も含まれています。 これについてもさらに掘り下げていきたいと思います。
【『独眼竜政宗』で伊達政宗の母・大東役を演じた岩下志麻さん。次ページに続く】