The film “The Door Into Summer” directed by Makoto Shinkai tells the story of the protagonist, Suzume, growing up as she closes the back doors scattered throughout Japan. The article explores whether the appearing worms are real, why disasters occur, and the locations and origins of the phenomena. Suzume’s growth is intertwined with the appearance of these mysterious creatures, believed to be the cause of earthquakes and disasters. The film references the Kanto earthquake and the theme of facing past traumas, hinting at a connection to the 2011 Tohoku earthquake. The story delves into folklore and mythical elements, adding depth to the narrative.
新海誠監督の「すずめの戸締り」は日本各地に点在する後ろ戸をの扉を閉じていく中で主人公の岩戸鈴芽が成長していくストーリーです。
今回の記事では後ろ戸から出現するミミズは実在するのか、なぜ災厄が起きてしまうのか、出現した場所や元ネタについて書いてきます.
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目次
ミミズは実在する?
『鹿島神宮』 要石
要石が地中で暴れる大鯰を押さえてるという話が一般的だが、鯰が地震を起こすとなったのは、江戸時代以降らしい。鎌倉時代には地震蟲(むし)の絵が残っています。10本足の「むし」だそうだが、何だかよく分からない絵です. pic.twitter.com/jlqmbf3QBR— KJ (@cool_japan1016) September
13, 2015
すずめの戸締りではミミズは赤黒いエネルギーの塊で災いをもたらすものとして描かれており、作中では地震・震災の元凶となっています.
一般的にナマズが地震を起こすとイメージされていましたが、古来より日本では龍状の生物が地中にいると考えられており、地震が起きる原因が中国の地中にいる生物が暴れるからだという影響を受け同様に考えられていました。江戸時代に描かれた「大日本国地震之図」では龍が日本を囲んでいる絵が描かれており、その姿は龍というより蛇の胴体に髭が生えたような感じです.
なので日本では作中に登場したミミズのような謎の生物が実在すると考えていたのかもしれませんね.
ミミズでなぜ災厄が起こる?
ミミズは赤黒く描かれており一目見ただけで善いものではないと分かります. ミミズは本来であればあの世である常世を目的も意思もなくうごめく巨大な力なのですが、後ろ戸を通ってしまうと災厄を起こすものです.
後ろ戸から出てきたミミズは土地一帯の地気を吸い上げて膨張し、重さに耐えきれなくなると勢いよく地上に倒れその時に地震が起きます. ここで言う地気は地面から立ちのぼる気になります.
ミミズが現れる後ろ戸は主に廃墟で開かれることが多く、廃墟のイメージとして見捨てられた場所というのがあります. 後ろ戸が開かれるのが廃墟となっているのは、そこにある悲しみや寂しさといった負の想念が徐々に溜まり歪みとなりあふれ出し、ミミズはそれらを象徴した塊であり災厄を起こす原因として描かれているのだと思います.
ミミズの元ネタモデルは?雲やナマズ?
「鹿島神宮の宝」その5「鯰絵とは?」
幕末、ペリーが来航した頃、安政2年(1855)の大地震直後に江戸で作成・販売された多色刷り版画です。鹿島の神・要石・鯰の図柄が多いので鯰絵と呼ばれます。鯰が地震を起こすが、普段は鹿島の神が要石で抑えているという俗信から始まっています.#鹿島神宮#茨城 pic.twitter.com/jGBVcWbYP6— 茨城県立歴史館 (@Ibaraki_rekishi) April
25, 2020
ミミズの元ネタについては色々ありますが、鹿島神宮のナマズがもっとも有力です. 作中では重要な役割を持つ「要石」が登場しますが、実際に茨城県にある鹿島神宮には「鹿島要石真図」という江戸時代の浮